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みんなの秘密
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みんなの秘密 の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #11938 / 本
- 発売日: 2001-01
- 版型: 文庫
- 262 ページ
みんなの秘密 のエディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
普通の人などひとりもいない……。人間の秘め事を描く連作小説。
男と女、心理と生理のなまめかしい絡み合い
倉田涼子、34歳。キスに対して少女よりもおぼこな人妻は、不倫という甘い蜜を手に入れた。キスだけの淡い恋に酔いしれ、その先の関係におそれおののくが……「爪を塗る女」。何かを隠して生きている妻、夫、娘、愛人たち、人間の密やかな喜びと切なさを描く連作小説集。
第32回吉川英治文学賞受賞作
内容(「BOOK」データベースより)
ひそやかな喜びと切なさを描く待望の最新連作集。
内容(「MARC」データベースより)
夫以外の男と密かに逢引きを重ねる涼子。昔の恋人の博子に連絡をとる夫の紘一。そして博子は…。妻も、夫も、あの人も…みんな何かを隠している。ひそやかな喜びと切なさを描く連作集。
みんなの秘密 のカスタマーレビュー
面白いよ
人にはそれぞれ言えない秘密があって、それぞれの人が色々なことを考えて生きているのだと思いました。 作品として読む分にには面白ですが、あまりにも日常的なことなので自分の人生に置き換えてしまうと、こんなにも世の中腐ってるのかと正直やる気が失せます。来年から社会人なのでなおさらでした。
みんなの秘密が垣間見える
短編集ですが、連続性があります。一話目の脇役が二話目の主人公に、二話目の脇役が三話目の主人公に・・・といった調子で各短編が書かれています。たとえば、妻の真意に思い至らず浮気をして悦に入っている夫の視点で描かれたストーリーと、逆にその妻の視点で描かれたストーリーがあったりして夫婦でありながら各々の生活における世界観の違いのようなものが垣間見えて愉しいです。タイトル通りみんなの秘密を覗いたような気分になります。
結局本当の自分を知っている人は誰もいないのね。
夫が思う妻の姿、父が思う娘の姿、どれも本当の姿ではない。それは「秘密」というより、もっと厄介な、こわーいものだと感じました。
知らなくていいものなら知らないでいいことが、世の中にはいっぱいあるのに、作者はこれでもか、これでもかとどんどん突き進んでくる。一気に読み終えましたが、読み終わった後、「ジグソーパズルのように、そこにぴったりとはまるなんていう人間関係は、有り得ないんだなぁ」と思ってしまいました。