日本 川紀行―流域に生きる人と自然 (中公新書)
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日本 川紀行の詳細
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- 発売日: 2003-05
- 版型: 新書
- 277 ページ
日本 川紀行のエディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
日本の川は多くの命を育んできた。しかし、いまでは過疎や開発で、人々の生活は川と切りはなされてしまった。もういちど、川の流域を歩き回ってみよう。歩けばいろいろ見えてくる。野生動物たちのこと、流域に暮らす人々の林業・農業・漁業や未来への思い…。石狩川、最上川、多摩川、太田川、筑後川を、山のてっぺんから海までたどり、川を通して人と自然の素顔を再発見する旅。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
向 一陽
1935年、佐賀県唐津市生まれ。60年、東京外国語大学英米科卒業、共同通信社入社。社会部長、論説委員兼編集委員などをへて95年退社。日本記者クラブ会員。日本山岳会会員。奥アマゾン探検隊(73~76年)隊長ほか、アンデス、南極、北極、アラスカ、オセアニア、ミクロネシア、ヒマラヤ、アジア各地で探検、登山、取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
日本の「自然」のリアルな姿
山から海,里から町をつなぐ「川」を通して,日本の「自然」の現状を見て回ったジャーナリスティックな報告であり,自然と人間がいかに暮らせるかを探った提言であり,いろんな人に読んでもらいたい良書。
山旅や川旅をしていると,著者の言うとおりの姿であることに愕然とする。公共事業や造林,山里の高齢化どで本当に日本の山や谷,川は疲弊しており,その姿に哀しいばかりだ。一方,本書に書かれているように,「自然」の復活のために働くさまざまな人たちがおり,希望も湧く。
見てきたことを書いた淡々とした筆致は,投げやりでも通過者でも恫喝でもない。内容からすればわざわざ「カラー紀行」をうたう必要もなかったろうが,それにも増して,ちゃんと時間をかけ考えて書かれた1冊であることを評価したい。いい本だ。
説教されている気分
内容自体はよいと思う。が、いちいち農業保護と自然保護を主張する為の「よけいな捨て台詞」がくっつく。しかも、〜と思う、とか、〜なのではないか、とかいう感じで、自分の主張や意見という文面ではなく、〜である、とか、〜なのだ、という断定でくる。反論は許さず、自然保護と農業保護を章段ごとに無理矢理押しつけられている気がしてならない。腹が立ってきて途中で読むのをやめて、もう1回読み直そうと思って、もうやめた。本当にいちいち引っかかって腹が立つ。きっと「日本が高度経済成長で失ってしまった素朴な自然や農業について見つめ直すことを迫る本」とかなんとかいうキャッチコピーで小学生や中学生に読ませれば、いい。