ヤブデマリ
スイカズラ科 ガマズミ属。本州・四国・九州に分布する落葉低木。葉は対生で 山野の谷や川など水分の多い所に生える。高さは2mから5mぐらいなので庭木にも用いられる。縁をアジサイのような装飾花があるがユキノシタ科のアジサイのように ガクが変化して花びらのようになったものでなく、花冠がおおきくなったものである。花冠とは複数の花弁いわゆる「花びら」からなる、花の器官のことである。 それには花粉を拡散させてくれる虫を誘ったり、雄しべ、雌しべを保護する働きをする。 学名 Viburnum pilicatum var. tomentosum
ヤブデマリ
高原の遅い春、コナラの芽吹きの下で咲き始めたヤブデマリの花。
2013年5月24日 広島県庄原市高野町で撮影
ヤブデマリ 装飾花
ヤブデマリの装飾花は5つ。花冠の大きさによって3つだったり4つだったり5つだったりしているよにに見える。 この装飾花は本来の花が小さいので大きな装飾花で虫たちにアピールするためのもの。 よく似たものに、イワガラミ、ガクウツギ、ムシカリ、ツルアジサイなどあるが良く見ると 花の形は皆違う。
ヤブデマリの花
花冠は5つに分かれ、直径3.5〜5mm。という小さなもの。両性花であるというと難しく聞こえるが一つの花に雄しべと雌しべをもつ花で ごく普通にある。その反対が単性花で雄しべと雌しべが1株のなかで別々の花に存在する。 雌雄異株は、一個体の植物に雄しべだけの株と、雌しべの花だけの株が存在するものを言う。核果は8月長さ6mmで赤から黒色に熟す。