可部の鉄燈籠
広島市安佐北区可部駅の南、下の浜明神社の道を挟んだ向かいにこの鉄灯籠がある。太田川から船をいれる為の舟入堀がこに伸びて船運の港の灯籠として文化5年に鋳造された。可部は鉄の集散地で鋳物作りが盛んだった。奥出雲の鉄師頭取だった櫻井家が可部屋と名乗るのもここで創業したことによる。三次から鉄を巡る旅のツアー検証の為この日訪れた。すぐ近くに鋳物の風呂釜を今も作っている大和重工がある。
可部の鉄燈籠
細部も凝った彫り込みが入っている。1808年から200年以上もの歳月を超えて今に伝わるこの鉄灯籠は可部町の鋳物師三宅惣左衛門が鋳造した。高さ313cmで広島市指定重要有形文化財 に指定されています。
下の浜 可部の舟入堀
太田川から船をいれる為の舟入堀の写真が上の鉄燈籠の説明プレートにありました。加計町あたりから鉄や材木や炭がこの下の浜の港に運ばれたのでしょう。 よく見るると上の灯籠が右の松の後ろに見えます。この鉄灯籠の灯りが夜の船乗りのよい目印になっていたでしょう。
下の浜 可部の舟入堀 の大きな写真(幅1800高1033pixel)
現在の可部の舟入堀
すぐとなりを流れる根の谷川からも水をひいて水量を確保していたようですが、今は幅も小さく排水路としての役割をになっているようです。