京都 北大路通りの大徳寺の南門を通り過ぎ西へ行く。西の入り口ら大光院、龍光院、玉林院と続き4番目にあるのが高桐院。 最初の参道の写真。左に折れた先に大門がある。てすりは当寺の孟宗竹を毎年12月に付け替えている。
高桐院は京都大徳寺の塔頭である。1601年細川忠興が建立。苔と秋の紅葉が美しい庭がある。写真は参道。青い苔と石の道に竹の囲いが幽玄な雰囲気を作っている。上の写真の大門から入った後の参道。正面の唐門の向こうに本堂の屋根が見える。両側に楓が植えてあり空をふさいでいる。50mある直線の路は禅寺らしい落ち着きの時間をもたらせてくれる。
細い竹を束ねたような垣が面白い。萩の茎を用いる場合もある。庭のアクセントに垣に色々なバリエーションと意匠を凝らして独自の庭を造園家は作り出す。
客殿(本堂)の庭は楓と苔のみの庭。奥に竹やぶ。秋の紅葉と落ち葉の絨毯も美しい。禅寺の庭は何もないのがいいらしく白川砂をひいたものが多いがここの地苔の庭は冬には一面の白になりまた趣が増す。 撮影日は2005年4月7日。
茶庭になくてはならないのがつくばい。これは有名な袈娑形の下り蹲踞(つくばい)。加藤清正が朝鮮王城羅生門の礎石を持ち帰り細川忠興に贈呈したもの で熊本江戸間の参勤交代にも持ち歩かれたという。直径90cm、出ている高さ70cm。周りのクマザサも美しい。