2018森の散歩道 野草観察森の散歩道を楽しむ開会式
2018年7月1日 集合場所の三次市君田町にある 君田温泉の右にある野外テラスで9時30分から開会式を行いました。
雨上がりの後、季節は初夏を迎えあまり 花は期待できませんが、緑の中の森を歩いて 見られる植物の 説明いたしますと神之瀬峡森林環境インストラクター 協会の卯山会長が開会の挨拶をいたしました。
来賓ご挨拶
イベントを協賛していただいている、森の散歩道管理委員会の 小林会長が、神之瀬峡とともに老若男女が癒やし場になるように 7年前からこの山を森の散歩道にするのに5年かかりました と報告されました。
いつも支援していただいている君田観光協会の穐山会長が 焦らず、迷わず楽しんでくださいとご案内いただきました。
1600万年前の基底礫岩
森の散歩道の入り口付近にオカトラノオがさいていた。森に入ると涼しい。 立て看板の基底礫岩の意味を卯山会長が説明しています。
火山が噴火したあと流紋岩の上に1600万年前の基底礫岩を ここで見ることができる。その時代、ロシアの沿海州の方からの川がここに流れていた。その後 隆起してこの山に川が浸食丸い石がある。その後海になりさらに隆起して8000〜1万年前三瓶山の噴火で 細かいガラス質を含有した黒い火山灰土(くろふく)が上に乗っかっているのがここの地質。 よい説明者がいれば、地質は長い歴史を積み重ねいるので、壮大な時間の旅を楽しむことができる。
コシアブラ
更に昇ると平場にコシアブラの子苗がありました。この地域ではこの葉が 春にでかけた時の芽を「バカの芽」といいます。おしたしや天ぷらにすると とても美味しい春の山菜の女王です。
このコシアブラ、安芸高田市の甲田町のほうでは、 「ゴンゼツ」と言うと参加者の方から教えていただきました。 金の漆という意味で幹の汁を漆に混ぜると黄色味を帯びた漆塗物できるそうです。 昔、幹はキョウギ帽子の材料にもしていたようです。 また幹を薄く削って、食物を包むこともあったと会長にも教えていただきました。 こうして和気あいあいと話しながら自然観察できるのは、楽しいことです。
森林浴
上の写真の、この場で寝転ぶとこんな景色を楽しめます。 ヒノキのフィトンチッドや森の中広葉樹の 空気はとても気持ち良いものです。 サンショウやクロモジ幹の香気も体験しました。
森の散歩道
アセビ、サルトリイバラ、サワフタギ、アベマキ、ヤマジのホトトギス、 コバノミツバツツジ、リョウブ、ナツハゼ(ハチマキイチゴ)、ビロードイチゴなど 色々な話題を話し合いながら森の中を散歩しました。 ソヨゴは別名フクラシ、葉をタバコの火で炙るとふくらむようです。
この辺は80万年前の川床です。粘土状の中に小石があります。 また古墳後期の土器のかけらが発見されます。 昔から丘は人の住める災害の少ない場所だったと推察されます。
近くにホオノキがあり柔らかい木なので版木に利用したり、 秋に落ちた枯れ葉は独特の芳香があり、朴葉みそが有名です。 うなぎの蒲焼など入れこの葉で包んで醤油だしでもち米を蒸すと 美味しい料理なります。
キリの木
今は娘の為の桐箪笥の材料用に桐を植える人も少ないでしょうが、 キリの若木が道脇に大きな葉を広げていました。 少し進んでワラビやゼンマイの話などしながら登っていきました。
山の頂上へ
約1時間10分の時間かけてゆっくり登ってきました。もう少しで頂上です。
10時45分。約1時間15分で山の頂上へ登りました。
山の東の方向に吉尾の集落が見えます。
クラフトの材料
山の上でのちょっとしたクラフトは楽しいものです。材料は準備 しています。鉛筆キーホルダーやペンダントが作れます。 ドリルで穴をあけ鉛筆の芯を入れたり、サンドペーパーで材の表面 を磨いて絵の具で色付けしてペンダントを作ったりします。
クラフト完成しました。
鉛筆キーホルダーやペンダントが見事に完成しました。
山菜豚汁
地元の食の女性グループの皆さんが山菜豚汁をサービスしていただきました。
山の上の東屋で昼食
山の上には電源も引かれていて東屋も整備されています。 雨が降ってもここで安心して昼食を食べれます。山菜豚汁ごちそうさまでした。 参加された皆様、色々な準備をしていただいた方々ありがとうございました。 自家製の色々な漬物も美味しかったです。
