浄土寺庭園
浄土寺庭園とは広島県尾道市浄土寺にある庭園で国の名勝に指定されている。 自然の山を利用して築山としてそこに多数の石が配置してある。麓の庭は平らで白砂が敷き詰め てある。山間の滝から川が流れ大海に至る様子をあらわしているようだ。上の写真は方丈から西側を見たもの 案内のお寺さんはこの位置で写真をとりなさいと指示もしてくれます。
浄土寺庭園の歴史
文化3年(1806年)の正月中旬徳島の長谷川千柳が作庭。この人は雪舟13代の孫にあたる人らしい。 これは浄土寺保管の古絵図に名前が書いてあったので作庭者の名前がわかるのは珍しいことのようだ。 最近は平成11年に改修している。(この写真は二枚の写真をパノラマ合成したもの、右が方丈で 階段伝いに山を登ると樹木に隠れているが茶室の待合の中門がある。
浄土寺庭園
方丈の西側から写す。左の建物は客殿。わら屋根は茶室「露滴庵」。客殿から屋根のある廊下を通りいける ようになっている。
露滴庵
この茶室は元京都の伏見城にあった。そして本願寺をへて文化11年(1814年)向島の商人、富島家(天満屋)から寄進移築 されたものだ。桃山時代織部好みの古い様式を今に伝える貴重なもので重要文化財に指定されている。 通常は拝観できない。屋根がかなり痛んでいて網がかけてある。近々改修されるようだ。
露滴庵と方丈改修のため拝観中止
2008年2月より平成の大修理ということで露滴庵と方丈が拝観中止になっている。3月ぐらいから 本格的に工事が始まるようだ。庭園もそれに付随して従来のように方丈からの拝観はできない ことになるが何らかの方法で見る事が出来るよう見当ちされている。
今回の修理対象は国の重要文化財の露滴庵、方丈、庫裏、客殿、宝庫、唐門、山門。 総事業費4億7600万で国が7割あとは1割を県、市、浄土寺が負担と報道されていた。 本堂 多宝塔を含む境内全域は国宝。素晴らしい遺産を後世に伝えていきたいものである。 浄土寺へ電話(0848-37-2361)して尋ねられたほうがいいでしょう。