高暮ダムの位置
高暮ダムは日本海に流れる江の川の支流神野瀬川の上流にあるダムです。車では中国縦貫自動車道三次インターから北へ約30分16キロほど県道を庄原市高野町方面に行くと
君田温泉着く。ここから左折し神野瀬川沿いに進みます。三次市君田町櫃田を通り神之瀬峡を登ると18キロ30分で到着します。近年沓が原ダムのすこし先の神野瀬発電所まではほぼ二車線に整備されていますがそこから高暮ダムまでは1車線で豪雨災害をうけやすい地点で不通の時もあるので注意が必要です。
「高暮ダムの位置地図」
満々と水をためる高暮ダムの神之瀬湖 (2003/7/20 撮影)
左の写真は放水中の高暮ダムの上からの写真です。ここから下流8kmが神之瀬峡で右の写真は放水で 増水した神之瀬峡の川の様子です。
高暮ダムの概要
流域面面積 156.7km2
高さ 69.4m
長さ 195.7m
有効貯水容量 35,858,000m2
総貯水容量 39,658,000m2
利用水深 33.2m
設計洪水流量 847.7m3/s
発電所名
神野瀬発電所
最大出力 20,000kw
最大使用水量 20m3/s
着工 昭和15年3月
竣工 昭和25年12月
高暮ダムの周辺案内図
上の三枚の図は現地の案内板に描かれているものです(最新情報加筆)
この図を見ると高暮ダムの水の流れがよくわかります。下流の神野瀬発電所で発電されるわけですがそこには中の谷川や竹地川でも取水された水も使用されています。下流の沓が原ダムの水は君田発電所で 使用されたのち萩川の水もあわせさらに森原発電所で利用され西城川へ放水されています。ひごろ見ることのない地下送水路がわかります。
秋の高暮ダム 2001/11/15撮影
高暮ダム 堰堤の上と内側 2006/11/14撮影
左の写真は道路側から高暮ダムの堰堤を見た写真。右は堰堤をわたり向こう側から堰堤の内側と道路側を見た写真です。今年は水量が少ないです。 堰堤から下流を見た写真→高暮ダムの秋。
高暮ダム殉職者慰霊碑
高暮ダム建設で命をなくした人の慰霊碑がダムの脇にありました。このダムは太平洋戦争中の昭和 15 年に建設が始っています。 戦争中の人手不足を当時支配下にあった朝鮮や中国からつれてこられた人々によりカバーして高暮ダムが造られています。 ここで命を失われた人々の犠牲により今電気を使うことができることを改めて知りました。当時のことが分かるページ 四車ユキコさんの講演