宇治上神社 拝殿
京都の宇治にある宇治上神社。あいにくの雨の夕方であったが日本で最も古い神社建築だということで たずねてみた。これは拝殿。倉時代前期の宇治離宮を移築した建物で、平安時代の貴族の邸宅の寝殿造に似ていて屋根の勾配もゆるい。拝殿前に上賀茂神社のような神のよりどころの立砂が2つある。趣ある拝殿だ。蔀戸を開いた状態で後ろの本殿覆屋が少し見えている。拝殿と本殿を繋ぐ廊下はない。1215年頃の建物。古い住宅の様式を伝える建物としても興味深いものだ。
宇治上神社 本殿覆屋
拝殿の後ろに立っているのがこの宇治上神社本殿。じつはこの建物の中に本殿が3つ建っている。だから1060年ごろという 建物が残ったともいえる。覆屋は本殿と後の壁は一体化していて日本でも他にない様式で世界遺産「古都京都の文化財」 17社寺のうちの1つだ。
宇治上神社 本殿
覆屋の格子戸の間から写した本殿。この形のものが3つある。中央は応神天皇、右側は菟道稚郎子(うじのわきいらつこ:応神天皇の末の皇子)、左側は仁徳天皇(応神天皇の皇子)が祭られている。