自然回帰観音 火渡り神事
島根県邑南町上田の大草に伴蔵山という山がありその麓に自然回帰観音菩薩が祭られている。そのお祭りに 修験道の山伏による火渡り神事があった。井桁に組んだ上にヒノキの生枝葉がまるく重ねられて四方は結界で囲まれている。山伏がほら貝を吹き矢を打ち込み鉞をふり祈祷をして火をつける。もくもくとあがる煙とほのうの揺らめきをみているとなにか超自然的な力がそこにあるような気がしてくる。太鼓をうちならし護摩木が炎の中に投げ込まれる。やがて燃え尽きた炭火をおおきなくまでで広げる。清めの塩がまかれる。やがて山伏を先頭に多くの人が火を渡る。無病息災や願いを祈願する。私はいくじがないので最後に渡った。こんなことではご利益はないかもしれない。