東寺 五重塔
京都駅から近く見えるのだが今回はじめて訪れた東寺の五重塔。高さ54.8mは日本最高の塔で国宝。京都のシンボルだ。写真は北東の庭園から撮った。今の塔は5代目で寛永21年(1644年)徳川家光の寄進で建てられた。東寺は正式には教王護国寺で、空海(弘法大師)ゆかりの寺院だ。東寺真言宗総本山である。東寺の本尊は薬師如来。みごとな国宝の仏を沢山拝観できました。
東寺五重塔内部
今回は特別拝観で五重塔内部にもはいることができた。撮影は禁止だったので野外にあった特別拝観の立て看板を撮った写真をのせている。塔の初層に心柱を中心にして金剛界四仏像(阿しゅく如来[東側]・宝生如来[南側]・阿弥陀如来[西側]・不空成就如来[北側])と八大菩薩像が暗いなか黄金の輝きを放っていました。 空海は大日如来を中心とした両界曼荼羅図を建築に表現したのです。だから塔の心柱は大日如来で塔は大日如来を象徴しています。この塔はゆえに眺め拝めばとてもありがたいものになるように思われます。内部の壁の上段には真言八祖像(最後は空海)、下段には蓮地が描かれています。 芯柱を囲む四大柱には 金剛界曼荼羅諸尊が剥落していますが描かれています。外陣周りは、四方の扉の内面に護法八方天。扉の左右の柱には八龍王。周囲の天井は折上小組格(おりあげこくみごう)天井。長押(なげし)等にも全面にわたって極彩色の文様が装飾されていて完成時はとても美しかったでしょう。
東寺五重塔 西側
東寺五重塔 初段
東寺五重塔 格子
初段ノ入り口の戸をあけると上は吹き寄せ菱格子欄間の下に格子戸がある。
東寺五重塔 歴史
弘法大師空海は 823年1月嵯峨天皇により東寺を真言宗の根本道場として賜る。825年から五重塔建築に着手、883年完成。1055年落雷により消失。1186年文覚上人が後白河法皇、源頼朝の援助ににより再建。1270年原因不明の出火で焼失。その後荘園の寄進や後醍醐天皇、足利尊氏の庇護により五重塔1293年 再建。1486年土一揆で他の堂宇は焼けるが五重塔は残る。1563年焼失。豊臣秀吉の母大政所、木食上人が中心となって1594再建。 1635年4度目の火事で消失。1644年徳川家光により平安時代の様式で再建。
東寺五重塔 一般公開
平成21(2009)年1月10日(土)〜3月18日(水)まで第43回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開として東寺五重塔も公開されています。 公開時間は午前9時〜午後4時30分で拝観料は通常公開部分も含め800円です。
東寺五重塔 紅葉
大宮九条交差点東側より東寺の五重塔を見る。イチョウが色づき始めていた。2009年11月25日撮影。
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