福山の明王院を訪ねる
福山に国宝の五重塔がある。前から行きたかったが今回「我聞塾」で訪れることができた。福山駅の近くに博物館がある。 そこには草戸千軒という遺跡を現代に復元したジオラマがある。それは芦田川の中洲に埋もれた中世の町なのだが その川の西側にあるのがこの明王院だ。大同2年(807)弘法大師の開基の古刹である。本堂は大まかには和様であるが 細かい所は唐の影響をうけている折衷様式でこの様式では最も古い南北朝時代の建物として貴重である。もちろん本堂も国宝である。
明王院五重塔
この明王院五重塔は本堂の左側に凛と建っている。南北朝時代の貞和四年(1348)建立で本瓦葺。高さ29.14mある。