Itukusima Shrine
不動明王とは
起源は古代インドシバ神の異名 アチャラナータによる。意味は不動の守護者。 中国より弘法大師空海が密教を伝えた時不動明王の図が日本に初めて入った。 日本では密教の本尊大日如来の変化したものその心の内が現れたもの とされている。不動尊とも呼ばれ特に日本で信仰が深い。 火炎にたたずみ救いにくい人でも救うその力強さが多くの人から信仰を得ている。 京都東寺の不動明王は国宝に指定されていて奥田元宋の絵にも書かれています。 また平将門乱平定祈願で朱雀天皇よりつかわされた成田山新勝寺の御本尊としても有名で 武家の信仰も厚くNHK大河物語の風林火山にも よく出てきていました。
不動明王 大願時
大願寺(平山真明住職)は、 2006年4月2日明治初頭の神仏分離令で損失した「護摩堂」を約百四十年ぶりに再建。 その中にインド産約20tの白檀(びゃくだん)を使用した高さ4m重さ6tの不動明王が 鎮座されている。作者は松本明慶。別名宮島大仏。
こちらの不動明王は 両眼を見開き二本の牙が下向き。それは平安中期以前の古いスタイルを踏襲している。また 髪は巻髪なので平安時代後期以降に多くみられる様式でそれらがあわさって 独自のものになっている。煩悩を焼き尽くす火焔光背は多く燃え上がっている。 左手には煩悩の迷いを縛る羂索(けんさく)と言われる青黄赤白黒の線をひねった綱を持ち 右手には迷いや邪悪な心を知恵の力で断ち切りる宝剣が縦に真っ直ぐ握られています。こちらの寺の名に 合うような大願を成就させてくれることでしょう。