大願寺  厳島(宮島)

Itukusima Shrine

大願寺

厳島神社の西回廊を出るとこの真言宗の古刹大願寺につく。 この寺は建仁年間(1201-1233)に再興されたと伝わっている。 本堂には本尊の薬師如来像(重文)がある。 明治になり神仏分離が行われ 千畳閣から移された釈迦如来像(重文)や五重塔からの釈迦如来像、 多宝塔から移された薬師如来像、迦葉尊者(重文)、阿難陀尊者(重文)などが安置されている。 ここは日本三大弁財天のひとつでもある。 神仏を同時に祀っていた明治以前は厳島神社の主神市杵島姫命と仏教の弁財天が同一視されていた

大願寺山門

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現在のこる遺構は元禄時代の山門と本堂のみ。江戸時代にはこの山門の周りも塀でめぐらされ多くの伽藍があったらしい。

大願寺

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大願寺は 室町時代は厳島神社の修理造営権を握っていた。建築に必要な鍛冶や番匠(大工)檜皮師などの職人団 を率い福岡の箱崎八幡宮や大分の宇佐八幡宮の修理造営もしていた。当時の厳島は瀬戸内海の重要港 で京都や境などの貿易商人らとの接触もふかかった。幕末には長州の乱終結の会談を勝海舟と桂小五郎がこの 大願時でした。

大願寺 護摩堂と厳島大仏

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大願寺(平山真明住職)は、 2006年4月2日明治初頭の神仏分離令で損失した「護摩堂」を約百四十年ぶりに再建した。 中にはインド産約20tの白檀(びゃくだん)で出来た高さ約4mの不動明王が安置されている。 右の写真→

この護摩堂は二階建てではないので中から見て面白い構造になっている。多宝塔様式二層宝形造り と歩く地図広島には書いてあった。

大願寺 九本松と桜

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伊藤博文によって植えられた根元から9本に広がった松。桜が咲いていた。

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